山田

映画プリキュアオールスターズFの山田のネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

20周年のオールスターズとして最高の迫力、熱量の作品でした。

こういう別シリーズのキャラ同士でチーム編成されてる系大好き……。
このキャラとこのキャラで一旦どんな会話が?どんな行動を取るの?とずっとわくわくでした。

スカイチームはみんな明るく気ままで元気いっぱいだけど、まだ気持ちが焦っちゃうスカイに先輩2人が笑いかけるシーンがとても良かった。
このチームにいれば体力は必須だけど毎日美味しいご飯が食べられる。

プリズムチーム、うまく言葉に出来ないけど、良い。組み合わせとしてなんかとても良い。プリズムを拒絶するプーカをラメールが引っ掴んで逃げるところめちゃくちゃ好きだったなあ。後半の「ビクトリー!」も聞けて満足。
プーカへの接し方に各々のキャラみがすごく出てた。好き。
そしてのどかちゃんとプーカのやりとり、
「大丈夫って言ったでしょ」がもう、もう………!のどかちゃんエッセンスだぷだぷ。
触れること、触れられることを恐れて拒絶するプーカにとって、それでも優しく触れてくれて、「大丈夫だよ」って笑ってくれる存在がどれだけ大きいか、どれだけ嬉しいか、どれだけ救われるか。泣いた。

ウィングチームはいろんな魔法体験してて楽しそうだった。フェリーチェかわいいなあ……。
フローラの登場シーンが最高にプリンセスで最高にプリキュアで、綺麗で気高くてかっこよかったです、好き。今作のエルちゃんはかなりの時間おねんねしてた。もうちょっとエルちゃんほしかった。

バタフライチームはミルキー可愛いし、ゆかりさん………マカロン……。後々の戦闘シーンでやっとマカロン&ショコラのやりとり観れた瞬間は泣いた。ミルキーとマカロンの絡みもすごく良かったな。アースはすごい強者感あった。インタビュー的な記事でも見たけどあげはさんもすごく空気読んでうまくまとめてくれてるお姉さんだった。

全体通して途中途中でチームに参入してくるプリキュアの登場シーンがはちゃめちゃにかっこいいです。
どのシリーズでもそれぞれがそれぞれを大切に思っていて、大好きで、そんな絆を改めて観せてもらえて、温かかった。

シュプリームとプーカ、やっぱり一番に声優のお二人が最強すぎた。cv坂本真綾というだけでどれだけ強いか理解してしまう……。喋り方が圧倒的強者なのよね。
cv種﨑敦美は圧倒的可愛い。プーカをプーカたらしめる。繊細なお芝居をされるから、言葉はなくとも単純な喜怒哀楽ではなく、言葉通り全て伝わってくる、本当に凄い。
プーカとシュプリームが過去のシーン以降初めて再会する町のシーン、「ドクン!」ってプーカドアップの演出、全部の感情がびしびし伝わってきてああいうのすごく好き……。
過去回想は観ていて悲しくなっちゃった。

戦闘シーンはもう最高です。
マジェスティも満を持して登場、かっこよかった。ブラックの涙の叫びもすごく心打たれました。キュアハート好き…キュアハートはもうキュアハートでした。
サブキャラクター達が映し出されるときにはまた泣いた。別シリーズでのコンビ技とか、共通の属性同士の絡みとか、盛りだくさん。
ラスト全プリキュア大集合攻撃、スクリーンいっぱいにプリキュアが集約されてるの観てて凄かった、あれは間違いなく劇場で観るべきだと思う。
キュアプーカ可愛かったなぁ。

最終決戦前のスカイがシュプリームに言った、仲間とプリキュアの強さの関係について、「その意味をあなたはまだ知らない」っていう言葉選び。
理解できないシュプリームを倒して切り捨てるんじゃなく、語って、拳でやり合ってわかってもらう意味合いが強く感じられて、だからこそ倒したあとのプリキュア達とシュプリーム、プーカ達のやりとりも良かった。倒して一件落着じゃないんだよね。これでシュプリームはやっとプリキュアを理解して、だからもう一緒に笑い合える。同じプリキュアとして。

自分はオールスターズを劇場で観たのが今作と15周年のオールスターズメモリーズですが、
オールスターズメモリーズに比べ全員喋らないのか、とはちょっぴり悲しい。でもオールスターズ大体そんな感じなのはわかってはいる。
でもそれ以上に過去の名シーン名言の想起や全員大集合での攻撃、感動と爆発力と諸々でぶん殴られた気持ちで、大満足でした。
プリキュアの声がみんな優しくて愛に溢れてるから泣いちゃう……。彼女達は間違いなくプリキュア、永遠にプリキュア。

とにかく今回は熱量がすごくて70分くらいの作品とは思えないくらいに充実しているなと思いました。

ありがとうプリキュア。
山田

山田