Kohei

アリーテ姫のKoheiのレビュー・感想・評価

アリーテ姫(2000年製作の映画)
4.3
 片渕監督の本気が詰まった、思索せずにはいられない作品。メッセージ性が大変強かった印象でした。(制作期間は『この世界の片隅に』よりも長いそうです。)
 『魔法とは?』これがこの作品のキーワードだと思いました。人の心の可能性を信じ、自由を求める王女と過去の産物にすがる魔法使い。この対比がすごかった。中盤まで根底にたゆたう悲しみから、ラスト一気に希望に変わります。魔法使いへの予言は闇ではなく、きっと光だったはず。限りある命、だからこそ輝ける!
 また、片渕監督はさりげない演出が本当に多い。特にあのハリネズミ...
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