アリーテ姫の作品情報・感想・評価

「アリーテ姫」に投稿された感想・評価

静謐だけと人の精神の強靭さを描いたお話。娘にはいつか見せたいと思う。
体調が悪かったのもあり途中寝てしまった。あまりにも丁寧。丁寧すぎて眠くなる。もっと元気な時に観ればよかった。
ぼのご

ぼのごの感想・評価

4.3
すっごく好きな映画だった。
優しくて好奇心に満ちた少女くらいの年齢の姫、温かみのある絵柄に中世ヨーロッパを彷彿とさせる王国のたたずまい、ファンタジー、もの凄く懐かしい感覚にとらわれて、子どもの頃大好きだったポポロクロイス物語っていうゲームを真っ先に連想した。調べたら片渕監督、実際にポポロクロイスのアニメーション演出を担当しているみたいで腑に落ちた。

民話の要素も沢山組み込まれていながら、自由や平等といったテーマをしっかり感じさせる作り。
魔法の道具を持ち帰れば姫と結婚することが出来る騎士。姫の為に怪物や蛮族を斬り殺して道具を持ち帰ったという騎士の自分語りを聞き、その怪物は象といって草食動物だし、物を盗まれて人々が抵抗するのは当たり前だと悲しむアリーテ姫の見識と思いやりが凄い。無知からくる差別というものが全くなかった。国の重鎮たちが馬鹿騒ぎした魔法の道具を見ても、おもちゃねと呟くだけで本の方に興味を示すのかっこいい笑
その本も外に出れないから読んでいたということで、本当は外での挫折すら味わってみたいという心持ち。尊敬する。

かつてあったとされる魔法、今も実在する魔法使い。この世界の魔法の正体は、別の星の科学技術と思われる。魔法使いは手元にある自分の星の道具でしか魔法を使えないし、普通の人間だった。ファンタジーとリアリティの曖昧さが面白い。
アリーテ姫を最も愚かな存在に変える魔法を使うと、姫が図らずも魔法使いと同じような行動を取るようになったのが皮肉。愚かといえば、王国の保守的な考え方しか出来ず自分たちの考えを持たない重鎮たちも、尊大なだけの国王の愚かさも半端じゃなかった。

そういう人々を批判するんじゃなく、大切なものは他にあるということをそっと促すアリーテ姫がやっぱり素敵だった。
それで気付けるかどうかはその人次第。でも大概の人間は変わらないかもなぁ。
凄く静かな作品なんだけど、不思議と引き込まれていった。
「自分のやりたいこと」「自己肯定」ということをテーマに登場人物が苦心していく物語。
見続けるごとに登場人物の魅力が増していき、悪役への感情移入が避けられない。
瞳子

瞳子の感想・評価

-
真っ先に思い出したのは、昔同じ音と色彩の夢を見たということ。不思議な感覚だった。あの高い窓から漏れる光を、私も見たことがある。

それはさておき、潔いほどに表現の詰め込まれた映画だった。激しいアクションや溢れ出す魔法など、見せるための表現ではなく、ただそこにある世界を描写するという意味での表現。片渕さんを「宮崎駿の直弟子」と謳った人々は、度肝を抜かれたろうな。

片渕さんの描く女の子はことごとく可愛い。緻密な音楽、音響が素晴らしい。でもこれは売れない…笑 残念だな、配信すればいいのに。
乃

乃の感想・評価

4.0
「本物の魔法使いのものとは違うけれど、人の手には、確かに魔法のようなものがそなわっている。だとしたら、この手にも?」

自分自身にだって、何かできることがあるはずだよね。疲れてしまった時に、自問自答してみたり、わずか〜にでも光を見つけてみようと思えたりする作品。素敵。
要一

要一の感想・評価

4.0

一人一人が人生の主役。
それがアリーテ姫という閉じ込められて、でも主役として地道に生きる人々に憧れ、自ら考えて力強く生きる少女の姿から伝わってくる。

人生には何か意味があるとまだ信じてるのかい?この映画を観た今なら、この問いに、当たり前じゃないと答えられる。

アリーテの「人の間で」という結末も良い。
心の中の物語でアリーテが何気ない人々の暮らしに憧れる所で、序盤開放的に見えた街の外が少し寂しく見えて、
建物が立ち並び窮屈に見えた街の中の人々の暮らしこそが輝いて見えて、人の間で生きること、現実の自分の暮らしまでもが愛おしくなった。

ボックスの孤独も分かる。でも自らの足で歩こうとせず、アンプルをアンプルの人生の主役から引き摺り下ろし、自分の人生に引き抜いた。それはダメで
自ら考え、自らの足で、地味でもいいから歩いてく。人間には自由な心だってあるのだから、そういう生き方だって幸せだと、この映画に教えてもらった。
鮭

鮭の感想・評価

4.0
イリュージョニスト、メアリと魔女の花、果てしなき物語みたく、魔法を否定する展開が好きなんやー
「心の自由」そこから生まれる「人の可能性」

ある国のお姫様を描いた片渕監督初の長編監督作品。

主人公は城の塔の中で王子様を待ち続ける少女、アリーテ。アリーテは外の世界、そこに住む人に想いを馳せる。そんなある日、魔法使いが現れ姫を妃に向かい入れるが、アリーテは再び閉じ込められてしまう・・・。

人は誰しも心を持っていて、心の内には自由な世界が広がっている。その世界から沢山の物が形を成し、生まれてきた。その発露こそ生きる実感であり、何人にも邪魔されてはならないのだと思う。

「心の自由」は、マイマイ新子、この世界の片隅でも一貫して描かれていて、まさしく片渕監督の原点だなと感じた。
かめの

かめのの感想・評価

3.2

絵柄や雰囲気が好きで観続けたが、いまいち心に響いてこなかった。これが二作目なら分かるんだけど、前提を飛ばしているような展開で、主人公に感情移入することが出来ない。

一つ一つのモチーフを考えてゆけばもっと面白いんだろうなぁと思いつつ、言いたいことを詰め込んだような内容だったので、あんまりその魅力を感じないんだな。
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