アリーテ姫のえむばーどのレビュー・感想・評価

子ども向けファンタジーのように見えて、とんでもなく一本スジの通った、骨のある作品。生きるとは、人とは何だろうか。力強いメッセージが込められている。
かつて魔法があったというファンタジックな設定ではあるものの、中世ヨーロッパの雰囲気は綿密に作り込まれ、フォルムのなかに世界が立ちあらわれてくる。
重たいとすら思えるこの重量級の、作り込まれた作品は、ぜひ大人にも、無論子どもにもみて欲しい。