2023/08/22鑑賞。
感情をむき出しにするシーンがどれもこれも胸を打つ。
理不尽な喪失を前にして
家族のために向き合った父と、
どうしても向き合えなかった姉と、
向き合うしかなかった妹と。
それぞれの想いがぶつかるシーンは圧巻。
井桁弘恵と池田朱那のコンビが素晴らしすぎる。
冒頭からいきなり喧嘩のシーンで演技に引き込まれた。
渡辺哲の存在が上手くコメディチックな要素を出しつつも、
井桁弘恵と池田朱那の本気の喧嘩がすごくて、
なんとも言えない独特な気持ちになった。
緊張と緩和ではなくあくまでも緊張の中に緩和がある熱のこもったシーン。
井桁弘恵の演技を見るのははゼロワンの刃唯阿以来だったので正直そんなに期待してたわけじゃなかったけど、予想以上でびっくりした。
そして池田朱那が見事。健気で純粋な妹の鑑みたいな一面と、姉に対して見せるイラついた面。演じ分けが上手すぎる。
「オイ」に終始シビれた。
姉との喧嘩シーンは全て圧倒される。
脇に有名俳優がいるのに、メインの姉妹がちゃんと最後まで持っていく。すごいと思う。
脚本や演出は感情移入し切れるほど深くはないけど、演者の演技でもってすごくいい作品になってると思う。
コメディ要素があまりハマらなかった。正実の勘違いシーンとかもうちょっと自然に勘違いさせていけそう。
いやそういうあからさまな感じを笑うのかこれは。
見たらラーメン食べたくなるだろうと思って、先にラーメン食ってから見に行った。俺の勝ち。