多くのレビューでアクション要素は薄いという内容が記載されているが、そもそもこの映画はアクションものではない。
中東の火薬庫のような国から脱出をするというあらすじの時点で、視聴者側はそれくらい想像してもいいのではないかなぁと感じる。
現状の中東各派閥の力関係や、アメリカを始めとした先進国がこの地域にどんな影響を及ぼしてきたか、宗教同士の解釈による争いなど、最低限の知識がないと楽しめない映画ではあるので、日本人向きではないかもしれない。
ジェラルドバトラーだからこそ、渋味のある工作員という説得力を感じるのでキャスティングについても納得感がある。
本編は舞台の場面切り替えも多く、単純なストーリーながら、短い台詞と人物の表情から見える各個人の信念、考え方を感じ、終始飽きる事なく視聴ができた。