映像の緩急が凄い
時代劇の中でも感じられた白石監督の個。ですがそれでも、監督の描く凶暴性を期待してた私としては裏切られました。良い意味で。これはこれでありだな〜と思いました。面白かったです。普段は過激な描写の中に繊細な人間描写という印象でしたが、今作は動か静で言ったら静にあたるのかな。
最近見た日本の時代劇で言うと北野武監督の『首』が浮かびますが、軽快に首を斬るこの作品と違い『碁盤切り』では人を斬る瞬間の迫力が凄くて印象的でした。
碁に関しては小学生の時に『ヒカルの碁』を読んだくらいで、全く知識がないですが、碁を知っていればより楽しめると言うほど重要では無さそうな気がします。(それでも物語の半分くらいは囲碁が占めますが)
斎藤工が屋敷の中で動き回るシーンのカットは動きが凄くて最高でした。
