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法廷遊戯のmaのレビュー・感想・評価

法廷遊戯(2023年製作の映画)
4.5
総じて期待以上に見応えありました。
男性も10代の子も面白い!との感想。
杉咲花さんの怪演は鳥肌がたちます。本当に凄いです。
主演の永瀬廉さん演じる清義は感情が大きく動く人物じゃないだけに表現が難しいと思いますが、清義が『静』だから、美鈴が際立つ気がします。
目線の動かし方や目に宿る表情での表現が上手い。段々と正気を失った目になっていく様子がアイドルとは思えないです。
北村くんは出番は少ないものの存在感は大きく、役にハマっていました。この3人の関係性、それぞれの正義を貫き通した結果、守れたもの、守れなかったもの、、、正義とは何が正解なのかと考えさせられる。特に昨今の様々なニュースから。
あと、無罪と冤罪についてもかなり大きなテーマに感じました。法律も人が作ったもの、人が人を裁く、罰を与える、司法の在り方への問題提起を重すぎず、難しすぎずに、色々な層に見やすい内容になっている映画かと思います。
ミステリー映画としてすごく見やすく、よく出来た作品であると私は感じます。

3人がなぜ同じロースクールに集まったかなど疑問点は、90分という中で描き切るには短すぎたかもしれませんが、長すぎると観ない方もいるので、致しかないかと。
いい塩梅にうまく1番伝えたいメッセージと、俳優さん達の演技力が凝縮されてます。
脇を固める俳優さん達の存在感もすごい。
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