えるみん

法廷遊戯のえるみんのレビュー・感想・評価

法廷遊戯(2023年製作の映画)
4.5
複数回鑑賞。
「遊戯」という言葉は付いてるけど、けっしてゲームではないし、裁判長に向かって「面白いものをお見せします」なんて言ってない。何であんな予告にしたんだろう。
本編のテーマは重い。正義も愛もそんな美しいものじゃないし割りきれるものでもない。人によっても違う。そういうことを考えさせられる映画。社会問題にも関わる内容。
主演の永瀬廉が醸し出す静かな、繊細な空気感が終始ストーリーの根底に流れている。その上に乗っかってくる杉咲花の狂気にも見える言動、北村匠海の威厳あふれる秀才の姿。それぞれが表現する人物像は深みがあり、脇役のベテランたちも出番は少ないが印象に残る。
かなりいい出来の映画だと思うが0.5減らしたのは初っぱなに出てくるある役のオーバーアクトに笑ってしまったから。あれはやりすぎ。監督の指示なんだろうけど。
97分でたくさんの情報を消化するのはなかなか大変で、気になったところを確認したくなり何度も見にいった。
おもしろかった、お薦め。
えるみん

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