シンプルで分かりやすい、言ってしまえば展開を予想できてしまうストーリーだったけど面白かった。
あとは手続きを含む裁判の描き方がよくあるドラマ調に脚色されたものではなく、リアル寄りな演出をされていたことに新鮮味を感じたかな。
公判中に本来の起訴内容とは別のことを明らかにする、って既視感があってなんだっけなとエンドロール中に考えていたけど、ジャッジアイズかな多分。割と使い古された流れなのかもしれないけど結構好きだな。
杉咲花ちゃんの狂気じみた芝居には思わず息を呑んだ。もしかすると鳥肌が立っていたかもしれない。これだけ迫力のある演技ができるって本当に素晴らしいことよね。あのシーンだけでも観る価値がある。もちろんそこだけじゃなくて、全編を通して色々な顔を見せてくれて本当に楽しめた。そういう意味では大森南朋さんも出番こそ少ないものの、圧倒的な存在感を放っていて流石だなあと。生瀬さんと柄本明さんも贅沢な出演だよね。
永瀬くんは、うーん。浮いたりとか違和感があったわけではないけどちょこちょこよく分からない表情をしていたり、声色がチグハグだったりとであんまり良いと思えなかったかな。おかっぱ(？)時代もロースクール時代も見た目は良かったし、声自体もかっこよかったけどね。演技はイマイチだったかな。北村くんはあまりにも出番が少なすぎてよくわからないけどビジュアルは爆発してた。
あと一つ言いたいのは最後に「これから始まる」だか「ここから始まる」だか言ってたけど、何を言ってるんや。その前に君は自首せえよ。何してんや。って感じでした。
169/2023
