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支配者の黄昏 TWILIGHT OF THE DARK MASTERのmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.7
衛星劇場でOVA特集が組まれて思わず1ヶ月契約してしまったよ。今作もその1本で90年代のマッドハウス全盛期に作られた1本。
作画は抜群に良かったが、いかんせん1時間弱という尺の短さが如何ともしがたい。

人類の天敵として鬼が存在する近未来。荒廃した東京のネオ新宿に、人が鬼化する事件が勃発。
ツナミの元に現れた女・静香はかつての恋人だった鬼の捜索を依頼。
ツナミはネオ歌舞伎町のクラブ・クリスタルボックスの工藤の所にある元人間の鬼の引き渡しを求めるが、風使いの茜龍と晃龍が襲撃。これを返り討ちに。
薬で鬼を人工的に産みだしたクリスタルボックスだが、裏で工藤を操っていた高宮が鬼の正体を露わにし巨大化。工藤らも飲み込み、茜龍・晃龍も倒し、ツナミと対峙。
かつての因縁の相手・高宮はツナミに協力を申し出るが、ツナミは拒否。圧倒的強さでツナミは高宮を処分する。

まず、話があらすじを追うアクションだけなので、映像作品として成立してないな。この内容ならやっぱり100〜120分は欲しい。“敵が現れたーやっつけたー”では物語とは言えないよ。

アニメーションとしての出来は良いが、絵柄が流石に古いのも致し方ないな。90年代のレディコミっぽい、目が切れ長で細面で顎が尖ってて肩幅が広い、こういうキャラクターデザイン流行ったもんなぁ。

監督は新房昭之だけど、後の新房のような個性的なアートワークはまだ見られないな。
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