メタ壱

最後のスケッチブックのメタ壱のレビュー・感想・評価

最後のスケッチブック(2021年製作の映画)
3.5
高校卒業を間近に控えた梨果子は、兄が恋人の転勤で共に家を出ていく事になり、離れ離れになってしまう事に思い悩んでいた…という短編作品。

両親のいない梨果子にとって兄は唯一の身内で、甘えられる存在で、心の支え。

そんな兄が奪われてしまうという思いから兄の恋人に嫉妬する気持ち。

兄と離れる事の不安。

でも兄に甘えず自立しなければならないという自立心。

長い人生の中で生活環境や家族の形は変化してゆきます。

そこには不安や別れがつきまといますが、それは成長や新たな出会いへの第一歩にもなります。

離別、就職と人生の大きな転機を前に勇気を持って自立への第一歩を踏み出す梨果子。
幼さの中に芽生えた“大人の女性”という蕾はとても美しく力強かったです。
メタ壱

メタ壱