KMR

つ。のKMRのレビュー・感想・評価

つ。(2023年製作の映画)
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勉強もスポーツもできる弟と比較され、劣等感を感じている主人公の祐樹。
大学の入試ではカンニングがバレ、クラスメイトから袋叩きにされているところを弟に助けられてしまう。
そんな日常からドロップアウトするかのように山に入ると、自給自足をしているグループと出会う。


監督、出演者、スタッフとのトークショー付きを鑑賞。
たまたまタイミングが合うから観てみたけど、思いがけず良かった!
ラストシーンもグッときたなあ。

畦道や山などのロケーションも良い。

父親が弟と話してる時は楽しそうで、テレビの音が邪魔でテレビを消すのに、兄と2人きりになった瞬間に気まずそうにテレビをつける
地味だけどそういう弟との対応の違いが、当事者だったら傷つくな…

父親が、母と父の誕生日を足して◯月◯日に生まれた〜とビンタを喰らわすシーンは監督の実体験なのだそう

自給自足している人へのインタビューみたいなシーンや、子供の時の映像など、リアルと虚構の狭間みたいな作りが面白い


“道を外しても家に戻ってきて、そこからまた始めたらいい”

良作!
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