岬

攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間の岬のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

地元では上映なし。
仕方がないので都内に出たついでに観てきた。

持続可能戦争ではイマイチだったCGが、キャラ造形はそのまま格段に改善されていて、違和感がないのでストーリーに集中できる。

攻殻のオタクなのだけど、満足のいく映画だった。
映されている映像が目をハックされていたりして感情を揺さぶられた。オタクを翻弄しないで欲しい(いいぞもっとやれ)。
ミズカネスズカのアンドロイドの動きとか、光学迷彩とハックを駆使したアクションとかも攻殻を見ている感じが強くて熱かった。プリンが飛行機事故を阻止するところなんか大好き。
電脳世界の表現も士郎正宗の円形モチーフを活かしつつアップデートされてより広大になっていた。
Nが眠るカプセルが並んだ空間は、マトリックスを彷彿させて、エモい。

従来だったら1A84は素子に話しかけていただろうけど、それをシマムラタカシやプリンがやるから、攻殻機動隊でありながら新しい物語になっている。
1984というディストピア小説をユートピアにしてしまうのも見事。(客観的にはディストピアかもしれない)
ラスト、素子がどちらを選択したかは明かされなかったけれど、想像することは出来ても事実をすることがないのも、お前たちが知る必要はないと素子に言われているようで好きだ。
まあ素子のことだから抜かなかったんじゃないかと思う。


SACとしてはこのストーリーが最後になるのかな。
素子が抜いていたら続きようがあるけど、続いてしまうなら素子の選択が間違っていたことになるので、このままSACは完結して欲しい。
岬