この映画が公開された当時、私はもう成人していたのですが、田舎者だったので、全くスルーしてました。
リマスター版が初視聴です。
軽いBLものではないのは何となく理解しては見たのですが、児童虐待に、焚書等等、奥深い作品でした。
映画序盤の主人公達の子供時代。
京劇の訓練所で教育と称して、児童虐待が大々的に行われていたのを、「このシーン、今やったら、撮影すら難しいやろ。」っと思いながら鑑賞。
子役さん達の心のケアはしてあげていたのであろうか、、、、、時代的になされていないだろうな。
あと、文化大革命。
何となく、どんな事が行われていたのかは知ってはいたけど、映像で見ると心が痛みました。
個人的には、蝶衣の日本軍への考え方が興味深かったです。
日本軍は憎いけど、京劇を本土へ持ち帰ろうとする（ちゃんと見てくれてる）って。
香港の映画だから、日本と中国共産党に対する見方が凄くクール。
しかし、今の香港では、この内容の映画は作れないだろうな。
中国本土に準ずると、同性愛も禁止だし。
貴重な作品を拝ませて頂きました。
