ポールダンスというモチーフがとにかく素晴らしい
本作はスポ根ものだが根性により勝利を掴むというよりは、ポールダンスを通し己の根であるポールを見つめるという意味でのスポ根ものだと感じた
ポールは支えるものとして描かれる。本作はポールダンスをしながら歌を歌うという奇怪なパフォーマンスをとるがそうしたアイドルアニメ的な側面も自身を応援し支えるものたちとの関係性を描く上で有効に機能している。応援上映も行っているようで視聴者を応援という形でメタ的に物語に参加させるのだろう。
大筋は主人公である星北ヒナノがライバルである御子白ユカリによって植え付けられたトラウマの回復にあるのだが
スポ根もののテンプレである鬼教官を筆頭に、世界の厳しさもまた支えてくれる愛の一つであることが描かれる。
応援してくれる仲間たちに支えられ、厳しくも優しい指導者に支えられ、そんな風に周囲からの愛を通して、最後はトラウマを生んだライバルにすら支えられていたことに気づく。
なるほど、これがポールに支えられて空を飛ぶように踊るポールダンスか
王道ながらもポールダンスがよく活きた物語になっていたと思う
