前知識なしで見ました。
ポールダンスのシーンがとにかく圧巻との評判を見て鑑賞。
評判通りポールダンス大会の競技シーンはフル3Dで華やかな画面構成になっており、ダンスをダイナミックに見せるためのカメラワークやキャラクターが持っている小道具へのエフェクトや衣装のはためきなどかなりの気合いを感じました。
キャラデザインがどの子も最近のアニメによくある凝っていて繊細なデザインになっていたので、日常シーンの2D部分もかなり頑張って動かしていたとは思います。
ただ、映画全体の話作りとしてどうしてもドラマが薄いように感じました。
キャラクターがたくさんいるコンテンツなので(調べたらゲームがある？)
なるべく全てのキャラにスポットを当てたい気持ちは分かるのですが、エピソードを入れすぎてなにが主軸なのか分かりづらくぼやけた印象になってしまったと思います。
私個人としてはヒナノちゃんとユカリ様の過去をもっと掘り下げて中心にしていった方が、ポールダンスの楽しさを伝えたいという映画の意図をもっと簡潔にわかりやすく伝えられたのではないかと思います。
ポールダンスの各キャラ演技パートが魅力的だったので、余計にドラマパートとの繋がりが見えてこず「これ映画館で見る必要あったかなぁ…」と感じてしまいました。
予算の関係上作画クオリティなどにも限界があるのはわかりますし、私個人の意見として最近のテレビアニメは作画のハードルがどんどん上がっているため、従来のクオリティのままではレベルが低いと思われてしまうことに憂いを感じています。
キャラクターの顔さえ可愛ければそれでいいのではないかと思いますし、本作品でもそこまで作画は悪くなかったと思いました。ポールダンスに最も力を入れたいのなら、日常パートはそれより少し予算を減らすのも仕方ない。
しかし脚本に説得力がなければ、それは作画以前の問題です。
誰か登場キャラの女の子誰か1人に焦点を絞り、感情移入したり応援したくなるような気持ちにはりい込めるようなものだったらなぁ〜、と惜しい気持ちになりました。
