吉田恵輔監督の最新作ということで鑑賞
前提として、事件が解決するとかしないとか犯人が見つかるとか見つからないとか、そういったことが主題の映画ではないからサスペンスやミステリーを期待してしまうと人によっては不満が残るかもしれない。これは誘拐事件を通して様々な立場の人間視点で不寛容な社会や人間の醜さ傲慢さをあぶり出した映画でもあると思う
ただ『空白』の時も感じたけど少しだけ演出過剰かなとは感じた。意図的だとは思うけど。
生きづらい世の中
悪意
見ていてかなり辛くなるぐらい重い
無関心な社会。他人を平気で傷つけることが無くならない社会。
今、人と人の繋がりが稀薄で距離感も近いようで遠く、隣人がどんな人かも分からない。疑って、避けて、そのうえ表面だけで関わった気になって、決めつけて。
その人の肝心な部分・心の通った言葉が聞けるのはどこなんだろう。
美しい社会を作れるとしたら結局のところ一人一人の「自覚」「優しさ」につきるのかも
なんて事を思った
メディア sns 中傷
憎しみや怒りの連鎖 ではなくて優しさや愛情が沢山連鎖する世の中になればいいのに
正しくありたい。
石原さとみはきっとずっとこういう作品に出たかったんじゃないだろうか