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ミッシングのTKNRのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
4.6
2024年 144作目
(劇場 82作目)

久々に映画で「クラいました」。

幼女失踪事件の家族や周りの人、それを報道するTV局の人間を描いたドラマ。

ハッピーな映画でも「面白い」映画ではないのでダメージは結構くらいました。
それでも観て良かったなとそう思います。

石原さとみ、かなり殻破った様子。
めちゃくちゃ凄かった。。
「凄み」だった。
全身全霊をかけた演技に鳥肌。
俳優陣みんな良かった。
夫の青木崇高も報道ディレクターの中村倫也も。弟も。

最初本当に弟嫌いになりそうだった。
ラストだいぶ印象変わった。。

最後まで嫌なのはデスク。

まぁね、自分の仕事なんだけどね。
どうしても沙織里目線で観てしまうので。

報道の在り方とか思うことはもちろんあるけど、例えば実際に自分の地元で同じようなことが起こり、自分が、周りの人だった場合そこまで親身に考えれるのだろうか。
結局は他人事のように考えてしまうのではないだろうか。

ミッシング=紛失、行方不明などの意味だが、
今作で吉田監督が描きたかったのは、美羽ちゃんの失踪だけではなく、本質は人間が失くしてしまった心。だろうと思う。

蒲郡市での目撃証言のDM,
インタビュー中にかかってきた発見したというイタズラの電話。
ネット掲示板の心無い誹謗中傷。

どれも辛かった。どうしあんなことが出来るのだろうか、
はく
6歳の姪がいるので感情移入して見ていた。
ラストの豊の涙最高だった。
またつらい。

見つかって欲しいという感情でずっと映画見ていたので悔しいというか悲しいラストシーンだが、ある意味一種の希望でもあったな。
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