ぢん

ミッシングのぢんのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞し終わって約10分
どこを反芻したら良いのか分からない

複雑だった。
人間の感情がごちゃごちゃに絡み合って、解けなくなって、どうしようもなくて無理やり引きちぎるみたいな感じだった。

石原さとみの演技やりすぎ…。
というレビューが非常に多いが、私はそうは思わなかった。
女性の体調とメンタルは本当に(本当に)不安定で、波がある。
そこに強いストレスがかかったら、冗談じゃなくああなると思った。私もああなるだろう。
石原さとみが実際に母親であることも考えると、あれは演技ではなくリアルなのだと感じた。
であるからこそ、石原さとみを感じ過ぎて物語に集中できない、というのは分かる気がする。

その他登場人物も良かった。
実は中村倫也苦手なのだが、この映画の彼は本当に良かった。
こいつは良い奴なのか?悪い奴なのか?
最後まで分からない演技、素晴らしかった。

吉田恵輔監督の作品はどんなに脇役でも、余計な役の人がひとりもいないのが凄いと思う。

人間には善と悪があって
その善悪を決めているのは観ている私で
結局全て偏見であるということを自覚させられる。
本当に人間が優しくなるためにはこういう作品が必要なんだと思う。辛いけど。必要だ。
ぢん

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