予告編は未見だったので、何となく石原さとみ主演の娘を失った母親のドラマなんだ～～と思っていた。
そっか、娘が失踪した家族の切り取ったものか。
定期的に子供がいなくなった、この日に限って一人で歩いて帰った・・・みたいな失踪ニュースに出会う。
ニュースなどではあまり伝えられないこういう事件の裏側、家族の状況に焦点を当てた作品というのは興味深い。
あぁ～～こんな感じだ、あるある。と、いくつかのニュースの記憶が蘇る。
まさに藁にもすがる状況だ。
外野的に見れば、もう病んでるやん…と。
こういう事件に限らず、夫婦の考え方や熱量の差がしこりになったりするものだが、ヤバイヤバイの連続。別れちゃうよ～～
ぶっきらぼうな漁師に見えて、旦那、結構しっかりしてるよな。
石原さとみと同じくらいにスポットが当たるのが、ローカル局のディレクターの中村倫也だ。出てたの知らなかった。
中盤は報道の在り方にググっと寄って、中村倫也が主演か？というほど。
あっちはあっちで歯がゆいわな。
正直、石原さとみがこういう作品で演じるって懐疑的だった。
年齢も重ね、演技派な役もできますよ～～というアピールかなと思ってた。
だけど、石原さとみ、スマン！すごく良かった！
いつものキラキラ感は皆無で、ずっと目と鼻を赤くさせて泣いている。ずっとだ。これはしんどい撮影だっただろうなぁ、すごい。
そんな彼女の好演に支えられ引き込まれる。
だけど、答えを出す作品ではない。（知りたいけどね）
ラストシーンがとても良かった。世の中まだ捨てたもんじゃない。
