果糖

Makimono(原題)の果糖のレビュー・感想・評価

Makimono(原題)(1974年製作の映画)
4.5
映画で巻物といえば(?)セルジオ・レオーネの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』ラストのパンが壮大すぎて絵巻みたいになっていたのを思い出すが、本作はスノウ的な手法でもってして標準的に横長であるフレームとスクリーンによる視聴経験に揺さぶりをかけていく。高速なカメラの動きで風景が抽象化していくのもまた『中央地帯』のようなのだけれど、より瞑想的なベクトルに向けて過激にエスカレーションしていくのが素晴らしい。
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