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銭形平次捕物控 雪女の足跡のrumblefishのレビュー・感想・評価

3.6
謎の盗賊団と一般人に化けた首魁

今回の八五郎は船越英二、お品さんは香川京子。
序盤、盗賊団花蝙蝠による江戸城の金庫破りを、瓦版売りのお仙さんが軽快な口上で解説してくれる。花蝙蝠は八五郎や町人の活躍で壊滅したと思われたが、奉行所に褒美をもらった町人が一人ずつ殺されていき、一味は生き残っているのではとなる。

分かりにくいのが中村玉緒たちが訪ねてきた伝蔵の存在。実は伝蔵は花蝙蝠の頭目の影武者にされてすでに殺されていたのだが、正体不明の花蝙蝠のボスが伝蔵ではないかと平次も疑っていた。これは見立て違いだったとなるのだが、伝蔵の顛末は最後に明らかになる。

あと、今作では黒川弥太郎は、いつもの与力よりさらにえらいさんのお奉行、鳥居甲斐守として登場。平次と甲斐守の信頼関係が描かれるからだが、黒川さんは毎度いい役どころ。

雪女はあまり関係なかったので、そこは残念。

“小判に目が眩んだてめえ達だ、小判の雨を喰らって死ね!”
“伊太郎!あの鐘が聞こえるか!てめえを送る地獄の鐘だ!”