このレビューはネタバレを含みます
【整理のため】
地方都市のシャッター商店街。父の介護。元カノを忘れられない。東京に出られなかった。やりたくない中華屋の仕事。イケテナイ独身男の話。
よくありがちなダメ男。映画でもよくあるパターン。最後にいっちょらいという民謡を歌い踊りながら、最後に思いが爆発する。そして映画的なカタルシスで終わる。
でも、のれなかった。なぜか。
男のダメさ加減が、稚拙すぎる。またその描写も。なぜこんな男を見てないといけないのか。これがダメでも「何か」ある男なら見てられるかもしれない。この映画が多く人の心を掴んだと見知った。それは、なぜか。逆にリアルだからなのか。こんな稚拙な男が多いのだろうか。
あと、台本と演出がストレートすぎる。悪く言えば、捻りがない。物語にのっている俳優は演者であるが、物語で生きている感じはした。でもそれだけだ。もっと私は別のものを見たい！別の「何か」を。人間の別の「何か」を映画で見たい。どっかで知っている、想像できる人でない、別の誰かを見たい。それを映画で味わい「何か」を感じたい。
乗れない理由を自分で考えたメモ。
映画は、力作だったと思う。
そして私は「幸せ」という言葉がとても嫌いだということが発見だった。
