『轟音』に続き、監督の地元・福井をこれでもかとばかりに閉塞感たっぷりに描くシリーズ。『轟音』もそうだけど、なんかこれ観てこの監督意外と群像劇とか上手くやってのけちゃうんじゃないかしら、なんて思う。も…
>>続きを読む「いっちょらい」とは「一張羅」の福井弁で、福井民謡の名前でもあるが、ここでは「自分にとって一番いいもの」を指します。
ストーリーの概略の説明すると、東京で自分の店を出す事を夢見ていた主人公テツヤ…
好きな人がいて、夢があって、
今なんだというタイミングで実行できなかったこと、その道を選べなかったうえに最愛の人とも結ばれなかったこと
やりたいことができている弟の存在や
結婚して家庭を持っている…
ドキュメンタリーのようだった。
物語に大きな起伏が無いだけに、キャラクターの心情に自然とスポットが当たる。
そしてその表情を容赦なくズームアップして映し出す。どのキャラクターもとても良い表情をし…
民謡を題材にした御当地映画。と思いきや複雑普遍的な人間模様を描いた作品。御当地映画に有りがちな明るく楽しい、そして暖かな感動は微塵も無い。
日々の生活は決して楽ではない。重い不安不満がある。そこに押…
福井の商店街とそこにいる人々が生き生きしている。
『轟音』で描かれる福井の商店街の様子は、廃れた印象だけを与える奥行きを欠いた平面的なものだった。しかし本作の様子は、店が集うことで人々も集まり、会…
【整理のため】
地方都市のシャッター商店街。父の介護。元カノを忘れられない。東京に出られなかった。やりたくない中華屋の仕事。イケテナイ独身男の話。
よくありがちなダメ男。映画でもよくあるパターン。…
主なロケ地は、福井駅前にある新栄商店街というディープスポット。高校時代に駅前を練り歩いていた自分は、ここで映画を撮ったらおもしろそうだといつも思っていた。そんな雰囲気のある場所で、主人公のテツは家族…
>>続きを読む試写にて鑑賞。
時が止まったような廃れた商店街を舞台に夢破れた男が再び一歩を踏み出す物語。静かに歩みを進める中での感情の揺れ動き、舞台の中で蠢く人々、両親への想い、スローテンポな物語ではあるが観客に…