BEEKENY

花腐しのBEEKENYのレビュー・感想・評価

花腐し(2023年製作の映画)
3.5
2023-11 191

時代は2000年代
説明するには結構面倒な設定ですが
簡単に言えば
売れないピンク映画監督と
 売れない映画女優 祥子
売れないピンク脚本家と
 売れない舞台女優 祥子との

恋愛の思い出を二人の男が回想する話

回想シーンの連続・・・
「ちょっと思い出しただけ」 
ピンク映画監督とその仲間の話・・・
「止められるか俺たちを」 
をちょっと思い出しました


ストーリーも映像も
2000年代の話とは思えない
昭和レトロな感覚の作品でした

原作も監督も男性
ストーリーは基本、男目線の展開
女子からみたらこうはならんでしょう
とは思いました そこもやはり昭和的


アパートの立ち退きに応じない柄本佑を
説得することを依頼された綾野剛と
部屋での話し合いが、なんだかお互いの
思い出話になり、酒まで交わし、近くの飲み屋で
さらに飲み、ふたりの話しが
交錯しながら進んでいく・・

最後にはその部屋でエロいことになってしまう。
2時間のうち2/3はそんな展開
結局立ち退き話はどうなったの?
依頼したマキタスポーツは依頼したまんま
最後まで出てこず・・・なんだかな

確かにストーリーはそこが筋ではないので
いいのですが・・・
あまり詳しく言うとネタバレになるので

前半は結構固い重苦しい場面から
回想シーンで濡れ場がちょいいちょい出てきて
最後にはサービスカットとも言っていいかと
思えるようなかなり大胆、変態で
怪しいエロシーンが展開されます。

前半の重苦しい雰囲気、中盤の切ない男女の恋愛話
煮え切らないダメ男とひたむきに一生懸命生きる女
かなりシリアスなエンディングかと思いきや
そのシーンでぶっ飛びました。

まあ最後のシーンで自分なりに想像してね
っていう終わり方でしたね。

確かにピンク映画がベースですからエロシーンは
あってしかりですが実際の撮影風景ではなく
あくまでも二人の私生活の濡れ場がメインです。

綾野剛柄本佑はある意味
濡れ場慣れしてると思いますが
さとうほなみの体当たり演技は見ものです
そう言えば今泉監督「愛なのに」でも出てました
あれも濡れ場あったっけ?
また観てみよう


以下ネタバレ&ちょっと気になったこと









































前半出てくる綾野剛がアパートを訪れるシーン
僕の嫌いなピーカンで土砂降りの雨降ってるシーン
あれは違和感ありあり
もうちょっとせめても夕方マジックアワー時に
やってほしかった
部屋からも外は明るいのに雨の音がザーザー
話も話なんだからもっと薄暗い部屋の方が
ムードある気がする

二人の回想話が交錯して同じ女のことだと
わかった時、、普通もっと驚くでしょ
たまたまあった二人が酒飲みながら切ない
エロい話をあれほど語り合ってるのに
え~~~っそれじゃ同じ女を二人は愛しあい
ダメンズぶりを発揮して別れた?
びっくり!&大笑いしちゃうとか二人大泣きするとか
殴り合うとか握手するとか 
ってな展開にならない?
僕ならもっとびっくりするけどなあ

最後の方の絡みのシーン
そこでなぜ柄本佑の××✕?
原作はどうか知らないけど
監督のアナルへのこだわりが見えました

それと話の根幹になりますが
祥子と親友の映画監督との心中
それにしちゃもうちょっと心中するだけの
もっともっと深いわけがあるはずなんだけど
それはわからないまま・・・
僕はそこが知りたかった
でなけりゃみんな報われないし
観てる側もしっくりこない

以上観たばかりの感想です
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