PERFECT DAYSのKentKajitaniのレビュー・感想・評価

トイレ清掃員の男の毎日が同じように見えて決して同じではない日常を描いた映画。

とても禅的な映画で、日常の中に存在する幸福にもっと目を向けようと思わせてくれる作品。

役所広司の演技が素晴らしく、最後の長回しでの演技は世界中であの演技ができる役者は数えるほどではないか。

普段見慣れた東京もヴィム・ヴェンダーズの手にかかると本当に美しい街なんだなと再認識させられる。
主人公が眠りにつく度に流れるモンタージュ的な映像も独特の世界観を表現していて映画というよりも長めのビデオアートのような作品だった。