同じ時間に起きてトイレ清掃をするだけの男が周囲の変化に戸惑いながら人間の情に触れ、生活していく話。
穏やかなテンポ感と独特な雰囲気を醸し出してくれる音楽がまず良かった。
現代の音楽技術を知らない男だから昔のカセットを引っ張り出し、テンションを高める。
朝起きたら歯を磨いて水をやり、コーヒーを買って車を走らせる。
習慣をこなしていく毎日だけど姉の娘が訪ねてきたり、仕事仲間がバイトをとんだり噛み合っていた歯車が狂い始める。
でもそこからでしか出会わなかった事や体験をしていくうちに成長していく。
そこに気づいた涙だったのかなって思った。
いろんな人間が住んでて様々な世界の中で住んでいるっていう表現とても共感できるなって感じて周りに目を向けて歩いてみようかなって思えた。
前半は役所広司全く喋らないけど出来事を経験していくうちに口に出すようになって言葉って人間が生きていく上で必要なピースなんだなと。
個人的には野球のくだり面白かったな笑
丸はFAでとったけど中田翔は無償トレードなんよ笑昔の巨人は金金金のイメージあったけど最近は控えめになったかな笑
誰も死なないし、大きな不幸も起きない静かでメッセージ性のある素晴らしい作品だった。
