わたしはこんなに綺麗で穏やかな東京を知らない。もっと汚くて落ち着けなくて生き辛い場所だとおもうから。平山さんのいまを見て、平山さんの過去やこれからについて思いを馳せた。（平山さんの生活への羨望と嫉妬もあり馳せすぎた）どうやったら東京っていう街であんなに穏やかに生きることができるのか。過去になにかがあったんだろうな。でもそんな平山さんにもよく思い返せば苛立ちとか悲しみとか絶望とか、「影」もちゃんと垣間見えてたな、ってまたずるいと思ってしまった。
なんにもないけどなんでもあるような生活、そんな風に生きられる感性を持つことはやっぱり永遠の憧れです。海外目線な日本だとか、プロモーションがどうやらとか、多少の非現実さを感じることは差し置いて、観た人の生活にあとからじんわりついてくるようないい映画だった！
