フランス映画は苦手だけどミステリーということで気になっていたので鑑賞
会話ベースで感情むき出しなところが非常にフランス映画らしかったけど、よくある突飛で抽象的なものではなく、リアルな人と人とのぶつかり合いややり取りがある点がよかった
解剖されていく家族の関係性や主人公、夫、息子の感情や思いに対して考えさせられたし演技が自然で見入ってしまう
夫婦の喧嘩のシーンがとてもよかった
あれは何度でも見返したい名演技
というかこういう会話ベースの映画は何度か見返して会話や行間を読み、自分だったら、他人だったら、と考えることできちんと消化されていく気がする し、それでこそ見た意味があると思う
この時人はこういう感情になる、私だったらどうだろう、正しい裁判とは、、子供は案外いろんなことを理解しているものだ、とかこの映画を見て感じた感情を自らの知見として得るためには、映画をただ見てそのうち内容を忘れていくんじゃ意味がないんだとこの作品を見て改めて思った
裁判があんなに感情論だらけで良いものか、、話しても事実は分からない、それは憶測でしかない、っていわれることを長い間話し込んでいて、なんだかすごくフランスらしい、、論理的に考えれば物的証拠ないんだからどっちにしろ無罪でしょ、、とか思っちゃった自分もいるけど、、
奥さんがドイツ人でハッキリものをいうし話し合いを無駄な時間だと言っている所が印象的だったな、、
結構お気に入りになった