アキ・カウリスマキ脚本・監督のフィンランドの恋愛映画。
舞台はフィンランドの首都ヘルシンキ。
ショッピングモールで働くアンサは理不尽な理由から仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらも工事現場でどうにか働いている。ある夜、ふたりはカラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。果たしてふたりは、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができるのか・・・？
【キャスト】
アンサ：アルマ・ポウスティ
ホラッパ：ユッシ・ヴァタネン
これは好きなハマり映画でした。
静かに始まり地味だなと思っていたら、ホラッパの同僚が、カラオケに行こうと誘って、これは面白いと直感が当たりました。ホラッパ、同僚ともに、ど真面目な表情で話す事が、一つ一つ面白くボディブローのように効いていきます
歌に自信があったから誘ったのですが、確かに声は低音が響き聞き応えはありますが、皆が言う程、上手くないの早く気が付いて欲しいです。
2人の愛の行方はどうなるのか、熟年らしく態度はハッキリしているのに中々上手くいかない展開は面白いです。
ホラッパがアンサを映画に誘う時もどんな映画を観に行くか思いましたが期待を裏切りませんね。アンサは1番笑った映画と言ってましたが、無表情でしたから大人の対応でしたね。
アンサ演じるアルマ・ポウスティは本当に逞しいですね。あんなに厳しく監視されながらも、賞味期限切れの弁当を持って帰りますから、これでないと生きられないです。酒を飲まなければホラッパがお気に入りだったんですね。
ラジオからは常にロシアによるウクライナ侵攻のニュースが流れ、痛烈に批判をしていると共に、今、生きている世界はどこにいても厳しいと訴えているように感じました。
終わり方も本当に好きでしたので気持ち良く映画館を後に出来ました。
