ブラックマンバ

関心領域のブラックマンバのレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
3.7
これは……


時代は、
第2次世界大戦のアウシュヴィッツ強制収容所。
収容所所長のルドルフ・ヘスは、
収容所の隣で家族と幸せに暮らしている。
裕福で、庭、プールがあり、
パーティを楽しむ。
一方、壁の向こうでは、
多くのユダヤ人たちの虐殺され、
命が奪われていく…
ヘス一家にとって、
壁の向こうから聞こえてくる音、
機械音、悲鳴や銃声は日常に紛れる…


冒頭からある意味すごい。

しばらくは、ヘス一家の何気ない日常が続き、
ボーっと観てると、不気味な音が聞こえてくる。
怖い、不安になる音。

耳をすまして音を聞く映画。

歴史や背景を知らないと、
なかなか難しい映画だった。

なので、皆さんの解説で補完します(笑)

でもね、
壁一枚を隔てただけで、
同じ空も違って見えて、
楽しそうに暮らす家族と収容所の中の出来事との
対比が恐ろしい。

日常の無関心の恐ろしさに気づく。
色々考えさせられる映画でした。