同じような装置として観覧車はよく見るけど
行ったり来たりや宙ぶらりんのロープウェイもまた良し。
駆動部の滑車は映写機のメタファーだろうし。
ガタンゴトンやツーっというロープウェイの動きから
急に自らの足で自転車を漕ぎ出すムーブへの鮮やかな転換と、噴水広場を結局ぐるぐるしてる可笑しさ。
ここも含めてあらゆるシーンでカメラ位置が素晴らしい、視線の妙がある。
人間のいい加減さと憎めなさの塩梅が絶妙で、内戦の背景を通り越した幸福な映画。
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再発見! フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅@ユーロスペース