KenichiMatsuura

乱れるのKenichiMatsuuraのレビュー・感想・評価

乱れる(1964年製作の映画)
4.5
成瀬巳喜男監督作品。
高峰秀子でなければ、成り立たない作品。
昭和30年代後半、スーパーマーケットの登場で圧迫されていく小売業等の時代背景もキッチリと作品に織り込み、自分の都合だけで生きる登場人物と時代の流れとは無関係に生きる登場人物を交錯させる成瀬節がこの作品でも綺麗に決まっている。
ラスト、高峰秀子が銀山温泉を疾走するシーンは日本映画屈指の名場面。