ユウ

佇むモンスターのユウのレビュー・感想・評価

佇むモンスター(2023年製作の映画)
1.0
「盗人にも三分の理あり」という言葉がある。そういったいわば犯罪者の道理にフォーカスした映画。
ホラーではなく、クライムムービーである。それもZ級の。
主人公の中年男性(設定上は20-30代とされるが)が、9歳の女の子を誘拐する映画。
一応、児童虐待や日本の制度上の介入限界という問題に触れはするが、本当に触れるだけなレベル。
併せて、主人公もいわゆるアダルトチルドレンと分類される人物であるが、この問題も特に深くは扱われない。

全編を通して、これは未成年者略取では?と思いながら観て、結局作中でも未成年者略取と言われる。
そりゃそーだ。

時々思い出したようにホラー的演出を行うが、最後の最後にはまさかのギャグ落ち!!
もう何がしたいんだろうか。タイトルの佇むモンスターが何を表すのか全く不明。この映画を表す適当な語はうろつく変質者である。
ユウ

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