◆あらすじ◆
1人でモンスター映画を制作する賢治はある日、ジュリアという少女に出会う。賢治はジュリアと親しくなるが、ジュリアが母親から虐待を受けていることに気づく。賢治はジュリアを助けようとするのだが...。
◆感想◆
本作は精神的に病んだ母親からの虐待を受ける少女を助けようとする男のストーリーを描いており、重いテーマにそぐわない緩い雰囲気に観ていて不愉快さを感じました。
主人公の賢治はモンスター映画制作を趣味として宅配業を勤める若者で、おとなしい性格をしています。彼の行動は褒められるべきものだと思うのですが、観ていて必死さが全く伝わってこず、彼に感情移入しませんでした。
一方、ジュリアとその父母はかなり壊れていて、狂気があって良かったと思います。しかし、母親についてその顔面に火傷がある設定なのですが、その顔に美容のためのフェイスパックがついているようにしか見えず、怖さが全く感じられませんでした。
児童虐待のシーンは出来るだけ酷く見せようとしていて良かったと思います。また、その後の児童相談所の職員のやる気の無さも憎らしくて良かったです。
ラストシーンは失笑するしかなかったです。児童虐待をテーマにするなら茶化してはいけないところだと思います。
全てにおいて何かが足りない作品だったと思います。作品としての面白さ、心を揺さぶるものが無かったです。
鑑賞日:2024年1月28日
鑑賞方法:Amazon Prime Video