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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインドのHALのレビュー・感想・評価

4.2
『ゴールデンカムイ』につづけて観たので、こっちは物語展開もアクションも遥かに創意工夫と仕掛けに満ちていて80分があっという間だった。

相変わらず井上敏樹の脚本は容赦がないね……全く先の展開が予測できない怖さと推進力は人を惹きつけてやまない。あと『マトリックス レザレクションズ』みたいなキャストが歳をとって再び演じることの説得力はすごいものがありました。みんないい歳の取り方をしている。もともと本編にあった「死」を身近に感じている若者たちの感覚から、老いと誰かと歳をとる事へとテーマが緩やかにシフトしていたのが良かった。

しかし555の世界観は本編TVシリーズ→劇場版一作目『パラダイス・ロスト』(パラレルワールド設定)→本作と回を重ねるごとにディストピア度が増していくね……SMART BRAIN社がどんどん極悪企業になっていく。でも推しが活躍してたので満足です。ラーメン屋の店長という絶妙に迷惑そうな進化を遂げていて納得してしまった。帰り道に友人と話していて気づいたけど、アレ、「ちゅーか俺、」みたいな口癖から中華屋やってるネタだったのね。
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