マーフィー

グランツーリスモのマーフィーのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
5.0
2023/09/30鑑賞。

画と音のすごさを期待してDolby Cinemaで見に行ったけど、想像以上の迫力と興奮で、
しかも物語も最高。
今年一番ボルテージ上がった映画かも。
これは大当たり。


監督はニールブロムカンプ。
「第九地区」「チャッピー」の登場人物同士のの関わり(どちらも相手は人間じゃないけど)が印象的だった記憶がある。

今作も主人公ヤンの成長と成功を縦軸にチーフエンジニアのジャックや父との心を通わせる過程を印象的に描いている。


まず「音」が爆上がりですよね。
音楽の使い方も上手いし、個人的には随所に使われるヒップホップが強制的に気持ちを上げさせてくれる。

そして何より効果音!
レースカーのエンジン音やピットの作業音、
静かなコースでの足音などなど、聞いてて気持ちいい音がたくさん。
やっぱサーキットの臨場感は最高の音響で味合わないと!映画館で見れてよかった!


で「画」も間違いない!
ゲームで何千回何万回もやってきたことが、現実に同期していくイメージをめちゃくちゃ豪華なVFXで表現しているシーンはどれも圧巻。
こういうのはマジで高予算映像作品でしかできないから映画最高!ってなる。
特にレースカーの部品が組み上がっていくシーンや、逆にレースカーが分解されて部屋でのゲーム環境にとぶシーンは、見る前から楽しみにしてたけどやっぱ最高。
クライマックスでの使い方も良すぎる。

ゲームのUIが入るのも、ゲームと現実の融合を表現しつつ、カーレースをよく知らない鑑賞者へのリードとしてすごく効果的になってると思う。いやなってる。私がそう。


よくある若者が失敗を乗り越えて成長する話ではあるけど、
その1人の若者に本人の夢だけでなく、チーフエンジニア、ジャックの果たせなかった夢やGTアカデミー代表のダニー、
更にはグランツーリスモ開発者の山内一典の夢さえも背負わされてるのがアツすぎるし、
それで全てをひっくり返しにいく最高さよ。
本人のプレッシャーは半端じゃないやろうけど。






そうなんですよね。
その人の存在は失敗そのものではなくて、その失敗とどう向き合うかで決まる。
そんなセリフと展開に背中を押された。


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