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グランツーリスモのrのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
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仕事終わりに渋谷tohoで。
時間がちょうどいいし、評判もいいしで期待はせずにチケットを購入。

ヤンがアカデミーで一位になるところまでテンポもよくらあっという間に。勝者が発表された時は、思わずよっしゃあー!って声に出さずになった。大人の判断じゃなくて、ちゃんと勝者を選んでくれてよかった。涙出そうで。

そこから、ライセンスを取る過程も思ったよりあっさり。オードリーがめちゃ可愛いし、東京デートがよすぎる。

ライセンス取得後のドイツ戦?で事故。観客が、、。落ち込むヤン。自分だったらどんな気持ちになるか想像つかず、人間じゃないのかなと思いながら。チーム存続の危機だし、ヤンは立ち直れないし、皆んな心配の中、ジャックがヤンから贈り物と手紙を読んで、ヤンを事故のあったコースへ連れて行く。

下を向いてるヤンにジャックが昔話を。過去の自分の事故でレーサーが亡くなったことを。そこから立ち直れず引退を決めたことを話す。

「自分の力を知る機会を失った」というセリフ。諦めるのも逃げることも悪いことではないと思うし、他の道もある。けれどその世界での自分がどこまではいけるかはわからないから心残りになるんだなと言語化された。翻訳に対して、何があってもやれることはやりたいなと改めて思う。悔しい思いをしてばかりだけれど、私はこんな風に心に響くようなひと時を生み出したくてたまらないんだなと思う。大人になるにつれて自分はここまではできるこの先は無理だなと思ったり、これくらいでいいやって思うことがほとんどだし、バスケでも勉強でもどの仕事でもそこそこで評価されて満足してたし、それ以上を求めないようにしてるなと思う。でも翻訳だけはそう思えない。そう思う瞬間がどんな時でも訪れるから惹かれてやまないんだろう。

ル・マン戦で表彰台に立つことになって、かつてのライバルと一緒にチームで参戦。

試合前の父親とのシーンではうるっときた。父親が自分の不甲斐なさに涙を流し、ヤンが父を誇りに思ってるとヘルメットのステッカーを見せる。日本人ではあまりないかもしれないけど、欧米の家族愛は素敵だなと思う。大切な人にほど想いを伝えられる自分でいたい。

ラストのヤンの追い上げで見事3位に。シャンパンを飲むシーンで実話の人物が。

主人公がチャンスを手にして、挫折を味わいながら、成功する王道ストーリーだけど、それが実話だからすごい。すごいなんて言葉じゃ言い表せないくらい、心躍るシーンが多かった。見せ方や音も役者さんの演技も素晴らしい名作だと思う。
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