ビクトル・エリセ監督の新作を観ることができた、ということだけでもうすでに感謝。
わたくしの生涯のベストワンである「ミツバチのささやき」。そのセルフオマージュのシーンでは、もう鳥肌。そのシーンの為だけにあるんじゃないか、この映画、って思っちゃいました。
全体的には謎解き風に物語は進みますが、友情、親の愛、無償の愛等々、色々詰め込みすぎた感はなきにしもあらず。
ただラストシーンに向かって物語が走り出すと、もうそんなことはどうでもいいです。ボロボロと涙が溢れ出ました。
ビクトル・エリセ監督も今年で84歳。こんなに繊細で力強い映画をみせてくれて、本当にありがとうございました。至福の時間でした。