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ほつれるのskのレビュー・感想・評価

ほつれる(2023年製作の映画)
3.6
2023-124〈73〉
なんとも言語化できない感想をトークショーで漫画家の松本千秋さんが綺麗に言葉にしてくれた。
あぁそれだわぁ〜だったな。
いろんなことがほんやりと縁がぼやけた印象の映画で、松本さんがおっしゃってたように何度もみることでそれがくっきりしてくるのかもと思った。
仮面夫婦とでもいうのか、気持ちの冷めた相手と暮らす画がなかなかにリアルでしんどかった。
目なんて合わないし、華麗にかわしてすり抜けていくように二人で暮らす様はなんか滑稽だった。松本さんがおっしゃってたように綿子は今ある暮らしや家、専業主婦という立場などをどこか手放せず一緒にいたのか?こんなにも気持ちのない相手と婚姻関係を結んたままでいる意味が全然わからず、かといってそうとも思えずにいたけど、いわれてみれは腑に落ちる点がいくつもあったように思う。
唯一出てくる友人の英梨も木村とのことを知っているのかいないのか曖昧な気がしたし、「どうせ主人のお金だし」と2人分の会計を済ませる綿子になんとも言えない表情を向けていた。
やっぱりぼわんとしていた。

旦那の文則もなぁ…こんな人が2度も結婚して、不倫までしてるなんてびっくりってほどまぁ余裕のない人で。プレゼントのシーンはなんかかわいらしくて本当はこうありたいし、
昔はこういう関係を気付けてたんだろうな。もう少し彼に気持ちの余裕があったら綿子も違っただろうな。

あと木村の父親よ。なんで言った?意味のわからん正義感かざすなよ、あの行為で誰が得した?そんなんだから息子が20年近く口もきかずにいたんだろ?とこちらもイライラ。

思い返せばなんだかところどころいろんな人にイライラした映画だったな!笑
けどこれはぜひ鑑賞した人と議論したい、それがまた楽しめる映画な気がした。
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