さくら

空と白と波と母のさくらのレビュー・感想・評価

空と白と波と母(2022年製作の映画)
4.8
残された父娘2人のぎこちない日々に涙でした。思春期で母を亡くした後どう父に接して良いか素直になれない楓(服部樹咲)妻を亡くした悲しみを酒と仕事に没頭することで忘れようとする切ない夫と父親役(井上幸太郎)の2人の自然な演技に引き込まれました。豆腐屋の映像はとても鮮やかでリアルで、妻、母(奥貫薫)が亡くなった後もこうやって今までと変わらず時は流れるのだということを見せつけられているようで、美しい映像なのになぜか苦しかった。最後の携帯画面、瞬時に2人の関係が読み取れるからこそ、最後の一文にグッときたし、今後の2人の生活を応援したい気持ちになりました。
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