ミスタージングルス

哀れなるものたちのミスタージングルスのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
白黒からカラーに変わる瞬間がものすごく秀逸だなと思いました。世界を知って初めて人生は色づく。

「彼女が自分の目を通して世界をどう受け止めるかがすべてであり、人々が彼女にどう反応するかより彼女がそれにどう反応するかが重要。社会的に私たちは周りの人々が自分を好きかどうかを考えてしまうけど、彼女はそのことに無関心。」
パンフレットにて、エマが言っていたことです。
みんなが言っている自由は、決められた社会の中での自由、あくまで枠組みの一つであるけど、ベラの人生は自分が思うままに生きていく。まさに本当の自由。世界を知る中で、「良いことも悪いことも起きていき、それを経験し受け入れる。そうすれば思慮深い大人になる。そうして生きていくうちに世界を知る。世界を知れば、世界は変えられる。」

そして、なりたい自分を実現していく。
強烈なシーンは多いけど、考えさせてくれる作品でした。