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哀れなるものたちの39のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8
強烈!原作は読んだことがないけれど、これ以上ない映像化なのでは。

登場する男性たちの様々な欲望をぶつけられるベラの姿はグロテスクになりかねないのに、プロダクションデザインと美術が真逆の方向性をいっていてずっと見ていたい世界観に。他人から教わったことをすべて吸収し、肯定したうえで自分の生き方を見つけていくベラはとっても美しいけど、現実的な世界で描かれたんじゃまったく説得力がないから、ヨルゴスはえらい。

人畜無害なラミー・ユセフとマーガレット・クアリーが可愛いのなんのって。絶妙にキモイ役が多い印象のクリストファー・アボットは今回もいい感じだった。黒目がちだから動物っぽいなと昔から思ってたんだ。ジャースキン・フェンドリックスの次回作があるならば絶対に見届けなければ。
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