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哀れなるものたちのイのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.6
2024-3-7

父親に実験体にされながらも、自ら同じ道を選択したゴッド同様、ベラも父親的存在のゴッドに、言葉通りの実験体にされてもなお、同じ外科医となって自己実現を成し遂げた模様。
父親の影響力は大きいと言いたいのか?

奇妙な映像と音楽、風景の表現もなかなかにファンタジックで、海外製の妙に細かくリアルなタッチの絵が使われている、少し不気味な仕掛け絵本みたいな映画だった。
一部の映像とかセリフの組み立て方にウェス味を感じたが気のせいかしら。

とにかく、ベラの変化していく様子が強烈で、特に船上の場面が好きだったかな。
理性を獲得しつつも、強烈に感情を爆発させるアンバランスな感じ。

もう一回観たいな。
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