ルネ

哀れなるものたちのルネのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
・2024年2月10日
・新宿ピカデリー
・スクリーン6
・G12
・18:45
・¥1,400

脳みそむき出しなどの臓器系、食べ物や食器を投げ散らかして汚いしクソうるさい、脱いでもエロくないけどファックしまくるエマ・ストーンと、悪趣味全開で爆走する勢いがすごい。

撮影、美術、衣装が凝りまくってて素晴らしい。すべての画面をポスターや画集、写真集にしてほしい。効果音みたいだったりシガーロス風な音響の音楽もカッコいい。

女性が成長、勉強して男性社会から自力で抜け出していく展開は爽快だし心地よいが、もう見飽きた展開とも言える。体を売っても自分を卑下せず、そこから学ぼうする強さは見習いたい。

食べ物が美味しくて目を見開いたり、セックスが気持ち良くて溺れたりと、欲望を全肯定するような描写に生命の底知れるエネルギーを感じた。

「人生をもっと楽しみ尽くせ!!!」と鼓舞してくれる作品。
ルネ

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