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ガルギ 正義の女神のrのネタバレレビュー・内容・結末

ガルギ 正義の女神(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

微妙に消化不良ではあるけど良い作品だった。

私は基本的に男のことを信用していないので、最初ガルギが父親の無実を信じて奮闘するのはすごいなーと思って俯瞰的に観るしかできなかったんだよね。私の父親もかなり真面目に生きてる人間だけど、実際父親に容疑がかけられてもまず無実だと信じることはできないと思う。
でも最後冤罪を証明して終わりかと思ってたからこの結末には意表を突かれたと共に「ほらやっぱりな!」という気持ちが強かった。

あと民衆の怒りは日本と違って熱があるなと感じた(それが本当に正義感からくる怒りなのか、ただ何か騒ぎの矛先が欲しいのかはさておき)。
あと序盤で容疑者は終身刑だろう、って警官がガルギに伝えていたところ、結構インドではしっかり罰せられるのかな?と気になった。日本も全部終身刑にしてくれや…

被害者が父親のことを「男」としてしか見ることができなくなってしまったと嘆くところは性暴力の被害の表現としてリアルでわかりやすい表現だった。流血シーンもリアルなので、観るには注意が必要な点は事前に伝えておいたほうがいいかと思う。

妹に黄色の服は着ないで、って叱るところの意味がわかる回想シーンで黄色の服だけカラーになる演出が印象強い。

んでインドでは生理が来たらあんなに祝われんの?赤飯なんて比じゃねえな……

フェミニズム映画としてはちょっと弱いかもしれないけど、こういう映画が作られていることがとても嬉しい。
これからもっとこういう映画が観れるのかな、楽しみです
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