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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のssks12のレビュー・感想・評価

3.0
イベント付き上映でひと足早く観てきました。
いわゆるジャンプスケア苦手な人はかなり要注意。
いつもなら「そろそろ来るかな」みたいな予感があるんだけど今作は全然予想できないタイミングでバーン!!てなるので全く油断できなかった……星3の理由はそれです。まともに見られない私が悪いですこれは

ひたすら絵が美しかった
ベネチアの風景がもともと素敵っていうのもあるけど、絵画のような切り取り方をしたカットがたくさんあってずっと綺麗〜となっていた。このあたりは昼間のシーンの方がかなり印象的だったかなあ(メインである夜の場面は私が怖すぎて直視できてないことが多かったのもあると思うのですが…)
やっぱりケネスブラナーのポアロ素敵ですね。几帳面でこだわりが強く、理性的であることを望むが、でも好奇心や感情にも揺り動かされてしまうこともあり…降霊会という集いで超常現象的なことがたくさん起こる今回だからこそ、理性と感情の間で揺れる姿が表現されていたなーと思います。

★以下ネタバレ
最後のポアロさんによる謎解明シーンが結構ぱぱっと終わっちゃった感じがしましたね。なんかまだ得られてない情報がありそう…?というところで急にみんな集まってさっと説明して終わり、みたいな。あと解明シーンで初めて分かった情報もいくつかあった気がして(私が気づいてなかっただけだとしたらごめんなさい)、例えば母親が庭の花全部引っこ抜いた時に唯一残していた花とか、だからへーそうだったんだという感じで見る他なく、なるほどあれはそういうことだったのか!みたいな伏線回収した感がなかったのが少し残念かな…
あと今回ミシェルヨー目当てなところもあったのでかなり序盤で消えてしまって悲しかった…でもシーン少ないとはいえ登場時の霊呼び寄せちゃいそうな感じとか降霊会でのあれこれの場面でかなり印象的なキャラクターでとても素敵でした。EEAAOとは打って変わってミステリアスな感じ、こちらも好き
男の子もめちゃくちゃ魅力的だったな、個人的MVPかも。現実であの年齢の子がカルテ見て医者でも分からない死因を突き止められるかは別として、なるべくしてあのような性格になったのだろうなと思えてしまう。父親と子の関係が完全に逆転したおでこキスとか「お前の面倒を見ないといけないのに」「もう見てるよ」の会話とか…なんとも言えず、胸が苦しくも熱くもなった。しかも彼が父親のためにやっていた脅しが最終的に父親を殺してしまうというなんとも皮肉な終わり方、よいです。周りの人に愛されて育ってほしいな…
あとは助手の女の子がお人形みたいでずっと見てられた。お顔のイメージに反して声がやや低めなのもギャップで素敵
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