DVDにて字幕鑑賞。
あらすじは海兵隊員ジェシカの13歳妹エミリーがバレエ教室の送迎中、交通事故に遭い何者かに攫われてしまう。
警察は頼りにならない中、PTSDを抱えながらもジェシカは仲間のダンと共に妹エミリー奪還の為、片っ端から児童売春組織を潰していく…というもの。
”子供を売り物にする変態野郎どもめ!“
児童売春組織に囚われた妹を救い出す…
アメリカの住宅地で起こっている事
30万人以上ものとらわれた児童達が街で売春を強要させられている
11〜14歳の少女が大半…というショッキングなテロップから始まる。
住宅地のど真ん中で起こっている悲惨な性搾取の現実にこれまたゲンナリ…
組織員も見事なクソ下衆外道共。
客も普通のオッサンというのが逆に怖い。
囚われた子供達は従順に従わされ、虐げられている生活ややり取りを見ていると苦しくなった。
エミリーは13歳には全く見えなかったけど、6〜10歳前後に見える子をキャスティングしているのはニクいし、そんな子達がエミリーを慰めたりする場面はまじでキツイ。
ただエミリーもエミリーでこんな状況下でも幼い子達にバレエダンスを教えたりと健気で良い。
直接的な描写は無かったけど、ダンも悲惨な現状を見せられると胸を抉られたりとそりゃあキツイわな…
小君良いテンポとキレのあるアクションで痛快爽快をもたらした『96時間』よりも児童売春の闇をしっかりとヘビーに描いているが、アクションは変にスタイリッシュに、手ブレ過多なカメラワークで撮っているのは作風に合っていないと思う。
壁を突き破ったり、2階からプールへと落とされる場面はめちゃくちゃ良いし、アクションの殺陣自体も良いけど、腰を据えてカッチリ撮るスタイルの方が良かったと思う。
アクションの場面だけ、何だか違う映画を観ている感覚。
全然悪くないけどね〜
打撃は軽い分、関節絞め技を駆使していくのは良かった。
肉弾戦メインで、終盤は銃撃戦。
股間撃つ場面もあるけど、全体的にはあんまり爽快感は感じられなかったかな〜
ジェシカのPTSD、戦場で自爆を仕掛けてきた子供設定もあんまり必要性を感じられなかった。
逆に発作を起こしてテンポダウンした感じ。
文句もありつつではあるけど、志は高い作品やったので概ね満足。