まや

きみとまたのまやのネタバレレビュー・内容・結末

きみとまた(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

自分が本気で愛した人に性欲がわかないという主人公に監督の経験が投影されている本作。愛情と性欲は別なのかというテーマから男女を描く物語が面白そうだなと思って鑑賞。

男性側が相手の女性が大切すぎて性欲がわかないというのが本当なのかと思った(基本男性は顔タイプではなくてもそういう行為ができると聞いたことがあったので)が、その理由が明確に明かされないまま終わるのは良かった。こういうのって多分理由とか明確にあるわけではなく、本人の感覚的なことに近いから説明できるものではないのだろうなと思った。

主人公は映画監督で、かつてとても大好きだった元カノに性欲がわかなかったという経験を元に映画を撮ろうとしている。映画内映画の設定(そこに映画監督の映画も内包されている構造)も割と面白かった。

どうしても物語が進められないと元カノに会うのだが、彼女は既に結婚していて、子供が欲しいのになかなかできず、精子を欲しいと主人公に言ってくる。そこから、精子を提供しつつ、頻繁に会うことになる2人。

この女性がほんと嫌だった。スポットが男性主人公に向いているからそこまで注目されないかもしれないが、この女性、自分の女性的魅力がなく自信を取り戻すために主人公に会ってる感じだし、主人公にも旦那にも酷いことしているのに平然としてるのが意味不明だった。自分さえ良ければ良いの典型みたいな人だなと思った。旦那のことも、どんな人と聞かれて量産系のメガネとか言ってるのもすごく嫌だった。(何でこんな感じで結婚できるのかな。なんかお金とか世間体のために妥協して結婚した感丸出しで、結婚ってやっぱこういう人からしていくのかなと思って絶望した)

結局、主人公が再び傷つけられて終わり、愛情と性欲の関係性がハッキリは描かれずぼかされる。リアルだし、上手くいかなかった2人が再開しても上手くいかないのだなと思った。

舞台挨拶で平井くんが登壇されていたがカッコよかったし、面白かった。
まや

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